再生紙の偽装表示
年賀はがきの問題から、「再生紙」の古紙利用率が全面的にウソだったことが問題になっています。ウソの表示で売っていたわけですから、当然メーカーに責任はあります。しかし、私はメーカーに同情的です。
そもそも「再生紙が環境によい」というのは証明されていない命題です。そして生産現場の事情を無視して、古紙使用率が高く、色もきれいで使い勝手のよい紙を求めたということ自体に無理がありました。
メーカーもそんなことは無理だ、と言えばよかったのですが、日本のメーカーの通例として、無理にでも引き受けてしまったわけです。
古紙利用率を維持するためには、原料事情と製品の品質という二つをクリアしなければなりません。
よい品質の再生紙を作るためにはよい品質の古紙が必要となります。
紙は使えば当然劣化しますので、使っていない紙を原料にすれば、品質がよく、古紙利用率が高いものができます。
実は昔の品質のよい再生紙はそうした「使っていない古紙」を原料にしていたのだそうです。今でも、いったん紙にしたものを原料にすれば、いくらでも品質と古紙使用率は両立できます。
それが資源の無駄遣いであることは言うまでもありません。つまり、再生紙はいつでも資源保護に役立つというわけではないのです。
「使っていない紙」が製紙原料になるというのは、印刷工場などで発生する、未使用の紙です。当然、そういうものには数に限りがあります。サンプルとしては作れるてれども、実際に売れだすととても足りるものではありません。
さらに最近では古紙原料は輸出されたりするそうですので、そもそも使える古紙がなかったはずです。そういう事情は知らない顔をして、古紙使用率が守られていなかったと責めても仕方ないです。
責任は「古紙使用率が高く、品質のよい再生紙はこれ以上生産できません」と言えなかったメーカーにあります。でも、何だかなあ、と思うのは私だけでしょうかね。
コメント
日本の食糧需給率は先進国でも最低ランクであり、安く品質の良い食料が、いつでも入ってくると錯覚している国民は日本人だけのような気がします。
マスコミの責任も強く感じます。世界の人口の2%しかいない日本が世界で捨てられる食料の25%を廃棄していると知り、いずれ天罰が下ると思いました。何故日本の世論は極端から極端にぶれるのか、同質の社会構造とマスコミによる世論操作が後押ししているような気がします。
2008年01月20日 17:44 arisan
2008年02月09日 09:41 U.S駐在