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中国の話(5)

仕事で中国に行けば、宴会は欠かせません。

 何しろ初めて上海に行った夜から、宴会でした。その後、日本から行った社長はじめ日本人もいる宴会もありましたが、だいたいは中国人の中で私一人が日本人です。日本語がわかるのは同じ社員の中国人くらいです。この人は中国の大学を出てから、日本の大学院に留学し、そのまま日本で仕事をしている人で、とても日本語が上手です。私は今は何となく何を言っているかくらいはわかりますが、そのときは全くわかりませんでした。

 もともと宴会は苦手で、一人ぽつねんとしている方です。これはあまり苦にならなかったですね。何しろ中国人の宴会はにぎやかで、どんどん盛り上がっていきますから、私としては楽でした。

 料理歯おきまりの中華料理、どんどん出てくるので、初めは食べすぎて困りました。どうも残すと悪いような気がするのは日本人特有のものらしく、中国では残すものなんだそうです。料理をきれいに食べてしまうと、あわてて追加注文をしたりします。上海料理はなかなかおいしいので、毎日中華料理でもあまり困らなかったのはよかったです。

 乾杯の話は以前に書きました。(中国式乾杯)一人一人乾杯しながら大騒ぎしています。最初のときは8人で行きましたので、個室でした。大いに飲んで食べて、これで1200元くらいだと言っていました。日本円で2万円にもなりません。何しろ、中国の食べ物はびっくりするくらい安いのです。

 もちろん、中華料理ですからいろんなものが出てきます。鴨、鳩などの鳥類、カエル、ヘビなどもあります。広東料理になるともっとすごいということですが、上海あたりではそれほどびっくりするようなものは出てきません。一番豪華だったのはずっと後に食べた伊勢海老の刺身でしたが、これは日本料理の影響でこんな食べ方をするようになったとか言っていました。

 会社の車には必ず専門の運転手がいるのが中国式です。宴会に行くのに会社の車を使ったときは、宴会に運転手が同席するのも中国式ですね。社長と運転手が飲みながら議論しているのなんか見ると、日本とは違うな、と感じます。何事にもこだわらないのが中国人のよいところで、マナーなどということも一切いわないのも普段から行儀の悪い私としてはうれしいところです。

 何度も言ってすっかり中国人化してきたといわれたものです。これは元々のいい加減な性格が役に立ったのだと思います。几帳面な人にはつらいかもしれませんが、気楽に楽しめば面白い、中国式宴会の話でした。


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連載(69) 2005.01.20

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